2010年8月22日日曜日

競売の精神的苦痛

ローンの借り入れをしている金融機関により返済滞納から競売の申立てまでの期間はかなりの差が有ります。

ここでは滞納3ヶ月で競売を申し立てる金融機関を例に取り、競売通知が届いた後、滞納者の身の回りに何が起こるのかを代表的な例を書いておきますね。

住宅ローンを3ヶ月以上滞納すると、住宅ローン保証会社が住宅ローンの残債を銀行へ代位弁済します。 代位弁済とはローン保証会社が滞納者に替わり残っているローンの全額を銀行に返済することです。 そして、この時点で、その借金は不良債権となってしまったのです。

そして、代位弁済されたあなたの住宅ローンは(不良債権)は銀行から、この住宅ローンの保証会社に移ります。 その後、このローン保証会社が裁判所に競売申し立ての手続きをします。

競売を申し立てられたら、その不動産は売買、譲渡、賃貸などを防ぐ為にこれが裁判所により一般に公表されます。

これが裁判所より公表されると、早ければ数時間後に「あの~、裁判所の競売の情報を見てやって来たのですが、お宅の競売の件につきまして、少しお話しがございます。」と玄関口のインターホンで比較的大きな声で、通りがかりの人や、隣近所にはまる聞こえ状態。 特にマンションだとお隣さんにはバレバレ状態です。

インターホンでこれ以上、応対をするわけにはいかず、「チョット待ってください」と玄関を開けると、そこには、見るからに日焼けした押しの強そうなイケイケ不動産の営業マンそのもの風の男性二人組みです。 そして、この後二十数社の不動産屋さんが来るわ来るわ来るわ状態に陥りることになってしまったのです。

「私こういうものですが」と営業マン達は名刺を差し出しました。 「この度は競売という事で、さぞ驚かれ、動揺されていることでしょう、物件を売却するにあたり、当社と専任媒介契約を結んでいただければ、お力になれますが」と言いながら、カバンから不動産専任媒介契約書などの書類を取り出し押しつけてきます。

『○○さん、このまま何もしないでいると、競売が確定し、最低入札価格が出され、競売の1週間の入札が開始・閉札。 そして、誰かに落札され、1ケ月後くらいに立ち退き、この間、半年以上も時間がかかり、裸同然で追い出されてしまいますよ。私ども○○社はこのようなケースでの実績があり、十分なノウハウを持っています。私どもにお任せくだされば、時間も短く、お金の方も貴方にとって最も有利な形で解決します。是非お力にならせてください。』と立て板に水でまくし立てに来るんです。

競売の申し立ての申請が出された途端に、こういう人達がひっきりなしにやって来るのです。精神的に落ち込んでしまっている時にやってくる不動産屋が、これがムチャクチャにウザイんです!

私の場合はマンションでした。 この日以降、マンションの廊下の踊り場で近所の人達がかたまってヒソヒソと話をしている光景を目にすると「あああ~私のうわさ話をしているんだな・・」と勘ぐってしまったりします。

自分に負い目が有るから、何でもかんでも悪い方へ悪い方へと取ってしまって・・・。 これなんかも結構精神的にツライです。 年老いた母、父はこれに耐えきれなくなって父の実家へ逃げてしまいました。 子供達も学校でイジメにあったりで・・。妻・子供達の精神が強くないとこの現状の耐えられないことも有るとおもいます。

0 件のコメント:

コメントを投稿