2010年10月6日水曜日

ハンコ代

ハンコ代
ハンコ代とははんこ代とは
後順位の抵当権者に対しては、通常は配分表を作って納得していただく際に支払うお金がハンコ料です。 後順位の債権者に残債を免除して頂く、放棄料の事です。 

住宅金融支援機構では、後順位担保権者に抵当権等を抹消してもらい任意売却を促進させるため、いわゆるハンコ代として、次のように承諾料を定めています。
・ 第2順位 (1)30万円 (2)残元金の1割
・ 第3順位 (1)20万円 (2)残元金の1割
・ 第4順位以下 (1)10万円 (2)残代金の1割
  (注) ハンコ代は(1)または(2)いずれか低い方の額となります。

任意売却をするには、すべての抵当権などの担保権を抹消しなければなりません。 しかしオーバーローン・債務超過の場合には任意売却の売却代金が後順位の担保者全てにまで回り、全ての担保権者を満足させることはまずあり得ません。 法律上、担保権には優先順位がありますから、任意売却の後順位抵当権者が配当に与れないのは当然の起こりうる事です。

しかし、1円も回収できないのでは、いくらなんでも担保を外すことはできない、と言う債権者の気持も有り、そこで、いくらかかの解除料(ハンコ代)を支払って、担保権の抹消に協力してもらうことになります。 この場合の支払い額には決ったものはありませんから、交渉次第です。

しかしながら、住宅支援機構では、任意売却の解除料を前記したように基準化しています。

抵当権の降順位の者が任意売却に応じなくても、任意売却が行えるように法整備をしようという話が数年前に出ました。 そして、ここに来てマスコミでもその話題が時々出るようになってきました。

任意売却をしたくても、降順位の債権者がハンコ代の低さに異を唱え競売になってしまうことを防ごうというのが目的なのですが、いつになったら法制化されるのでしょう。

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